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先行きの見えないファイナルファンタジー

スタッフには『これからのFFのスタンダード』になるくらいの意気込みで臨むように伝えています

(ゲーマガ 2007年2月号より)

ファイナルファンタジークリスタルクロニクルとイヴァリースアライアンスのエグゼクティブプロデューサーでありスクウェアエニックスの取締役でもある河津秋敏氏がファイナルファンタジークリスタルクロニクルのDS版とWii版に関してこんな強気な発言を言い出した。

河津氏は今までサガシリーズを作ったり、アニメ版ファイナルファンタジーの企画を立ち上げたり、任天堂との橋渡しをしたり、松野泰己氏の後任としてエグゼクティブプロデューサーとしてFF12やイヴァリースアライアンス作品の責任者に就任するなどスクウェアエニックスの表舞台には出てこずプロジェクト立ち上げ時のオリジナルのFFナンバー作品もFF3以降全く関わっていない人である。そんな人がこんなことを言い出すのは非常に衝撃的であり重要な意味を持つ。

ソニーはスクウェアに対して映画版ファイナルファンタジーで傾きかけた経営を助けたという過去を持つ。しかしその時のスクウェア上層部の本心はGBAでソフトを出して自力で経営を立て直したかったというものだ。しかし任天堂にそれを断られたためソニーに助けを求めソニーの力を社内に取り込むという苦渋の選択をしたのだ。あくまでソフトメーカーとしての自我を保ちたかったスクウェアは以前からDQの発売などで歩調を合わせてきたエニックスと合併しソニーの株式所有率を抑えて任天堂とも仲の良いエニックスの力を社内に蔓延させることにした。また任天堂との仲を取り持った河津秋敏氏を取締役に就任させることでソニーだけに組しないスクウェアエニックスを強調しているのではないかと思う。現に今スクウェアエニックスのソフトタイトル予定はFFのナンバー作品以外はオリジナル作品だとDSかWiiで発売が予定されているのがほとんどである。

自分は「いままでの義理」を重視して仕事をしている

(ニンテンドードリーム 2007年2月号より)

対してFFナンバー作品を作っている人間としては今の状況をどう思っているのだろうか?これはFF7以降のキャラクターデザイナーでありFF13ヴェルサスやキングダムハーツシリーズではディレクターという立場からソニーハードにおけるファイナルファンタジーを作ってきたゲームクリエイターの野村哲也氏の発言である。もちろん現状は認識しているが今自分が抱えている仕事を放り投げることはできないという当然の発言であり任天堂から声をもらってもいっしょに製作している仲間を裏切ることはできないということである。

プレイステーション3におけるファイナルファンタジー13の製作には「ホワイト」と呼ばれるプロジェクトが製作している画像処理エンジンの製作が肝になっている。これはPS3以降のハイビジョンゲームを扱うための基礎となりFFだけでなく様々なソフトにこのエンジンを使うつもりなのである。E3が開催されたころフジテレビ系列の「めざましテレビ」などでFF13の動画を見た人は多いと思うがあれはWindowsのパソコン上で動かしたプリレンダムービーでありPS3の実機で動かしてたものではない。PS3で動かすにはこのエンジンが必要でありこのエンジンの開発はまさにそのE3で開発がスタートしたばかりである。このエンジンは2007年に完成する予定だがそこからさらにソフトを作る必要があるためFF13が2007年にでることはまず無いだろう。

どちらにしろ2007年はDQ9が発売されるためそこにFF13が発売されることはまず無い。その間に据置ハードはWiiが「大乱闘スマッシュブラザーズX」や「どうぶつの森」や「ドラゴンクエストソード仮面の女王と鏡の塔」などのキラータイトルを出していくためPS3とWiiの売上の差はどんどん開いていくと考えるのが普通である。またロンチタイトルである「Wiiスポーツ」や「はじめてのWii」や発売が予定されている「Wiiヘルスパック」や「Wii music」などのさながらDSにおける「Touch!Generations」のようなソフトが出てくる予定もあるため圧倒的にWii有利という状況でありPS3は気づいたらFF13しかソフトが無かったという状況になることもあり得る。

そんな中でファイナルファンタジーというタイトル群は今後どういう方向性を示すことになるのかが非常に不透明である。PS3絶対不利と言われる中でFF7やFF8をピークに出すたびに売上が減っているFFナンバー作品がPS3の不振やPS3というPS2とは違うハードでいったいどこまで売上が増えるのかが非常に不透明である。またファイナルファンタジー続々というサイトを見るようにFF作品がDSやWiiやPSPやPS3などでたくさん出ることになるがFFファンはFFナンバー作品を買うのがほとんどであって派生作品をかうのはごく一部ではないかと思う。従来のFFファンはFF13しか買わないだろうしWiiやDSで発売されるFFに新規ユーザーが飛びつくかも不透明である。逆に同じスクウェアエニックスでDQはいさぎが良い。堀井雄二氏がDQの展開をまとめているということもあるがこれからのDQ関連作品は全て任天堂ハードで出るからだ。FFには坂口博信氏がいたが坂口氏は今はスクウェアエニックスにはいない。坂口氏がいない今だからこそスクウェアエニックスのFF開発スタッフはひとつにまとまる必要があるのではないか?自分たちのゲームに自信があるならひとつのハードにまとめてFFを出すべきである。FF7の時のようなFFでゲーム業界を変えることができるような勢いが今のファイナルファンタジーには無い。

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